以前にシーチキン(カツオ)の横紋筋を顕微鏡観察しました。

カツオといえば、光学顕微鏡観察に適したサンプルがもう1つあります。
これです↓

かつおぶし(小分けパック)
鰹節(かつおぶし)は、カツオの身を(加熱処理)煮たのちに乾燥・熟成、薄片状にしたもので、薄くて光を容易に通すため、光学顕微鏡観察にも最適です。
では早速顕微鏡観察してみましょう。

鰹節の薄片(矢印部分)薄めのサンプルを選定。(薄すぎてよく見えないです…)
スライドガラスに鰹節の薄片(できるだけ薄そうなものを選定)をのせ、水を1滴たらしてからカバーガラスをかけ、低倍率から観察していきます。
まずは対物4倍で観察したのがこちら↓

かつお節(対物4倍)
細長い細胞のようなもので構成されているのがわかります。もう少し倍率を上げてみましょう。

かつお節(対物10倍)
細長い細胞のようなものの長さは左下のスケールバーからおよそ200μm(=0.2mm)前後です。これは、カツオの骨格筋を構成する筋線維で、筋細胞ともよばれています。通常、人間の筋線維は数cm〜数十cmと長いのですが、魚類の筋線維は人間に比べると非常に短いです。
さらに倍率を上げてみましょう。

かつお節(対物40倍)
対物40倍で観察すると、10倍の時にはよくわからなかった横紋筋の縞模様がはっきりと確認できるようになります。ディスプレイの解像度の関係でよく見えない場合があるので、上の写真の中央部分をトリミングして拡大したものを貼り付けておきます。

かつお節(対物40倍)トリミングして拡大。横紋筋の縞模様がはっきりと見える。
つぎに、かつお節を染色液(酢酸オルセイン)で染色してから観察してみましょう。
スライドガラス上のかつお節の薄片に酢酸オルセインを1滴たらし、3分ほど静置、その後余分な染色液を水で洗い流します。

スポイドで水を1滴たらし、カバーガラスをかけて観察します。

かつお節(対物40倍)酢酸オルセイン染色
こちらも解像度の関係か縞模様が思ったほどディスプレイでは見えていないようですので、トリミングして拡大したものを添付しておきます。

かつお節(対物40倍)酢酸オルセイン染色。トリミングして拡大すると、こちらも横紋筋の縞模様がはっきりと見えてきた。
かつお節の顕微鏡観察を行いました。すでに薄片状に加工されているので、簡単に観察することができました。焼き海苔やとろろ昆布等、薄片状に加工された食品は他にもたくさんあるので、今度また観察してみようと思います。

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