アサガオの花粉を顕微鏡観察

秋に咲く朝顔の花(10月撮影) 花粉

拙宅のベランダのアサガオが満開です。

もう10年以上も前から毎年ベランダの同じ場所で栽培しているのですが、夏のベランダが暑すぎるのか年々開花時期が遅くなっており、ここ数年は8月に開花しません。

8月は(受粉を助けてくれる)虫も見かけない位暑いので、アサガオは咲くのを控えているのでしょうか。9月に涼しくなってから咲き始め、10月に入って満開を迎えています。

 

では早速、花粉を顕微鏡観察しましょう。

ピンセットでアサガオの花粉が詰まったおしべの先(葯:やく)の部分を採取し、スライドガラスにのせてまずは60倍で観察します。

朝顔の花粉(おしべの葯からこぼれ落ちそうなたくさんの花粉の顕微鏡写真)60倍

アサガオの花粉(おしべの葯部分)60倍 暗視野照明法

もう少し拡大してみましょう。

朝顔の花粉(おしべの葯からこぼれ落ちそうなたくさんの花粉の顕微鏡写真)150倍

アサガオの花粉(おしべの葯部分)150倍 暗視野照明法

アサガオの花粉は直径約100μm(0.1mm)の球状で、表面はギザギザしているのがわかります。

花粉だけをスライドガラスにのせて、もう少し詳しく表面のギザギザを観察してみましょう。暗視野照明に側射照明を取り入れた自作照明機器を用い、SEM写真にように凹凸を強調してみました。

朝顔の花粉(光学顕微鏡にて撮影。走査型電子顕微鏡[SEM]のように凹凸がはっきり見える)

アサガオの花粉(150倍)筆者オリジナル照明にて観察

表面のギザギザの様子がより詳しくわかりますね。

光学顕微鏡で撮影したアサガオの花粉(SEMで観察したように凹凸がはっきり見える)

走査型電子顕微鏡で観察した時のような凹凸が強調されたアサガオ花粉の顕微鏡写真(光学顕微鏡にて撮影)

このように光学顕微鏡でも照明を工夫することで、走査型電子顕微鏡(SEM)のような表面の凹凸を強調した観察像を得ることが可能です。皆さんもぜひトライしてみてください。

 

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