拙宅のベランダのアサガオが満開です。
もう10年以上も前から毎年ベランダの同じ場所で栽培しているのですが、夏のベランダが暑すぎるのか年々開花時期が遅くなっており、ここ数年は8月に開花しません。
8月は(受粉を助けてくれる)虫も見かけない位暑いので、アサガオは咲くのを控えているのでしょうか。9月に涼しくなってから咲き始め、10月に入って満開を迎えています。
では早速、花粉を顕微鏡観察しましょう。
ピンセットでアサガオの花粉が詰まったおしべの先(葯:やく)の部分を採取し、スライドガラスにのせてまずは60倍で観察します。
もう少し拡大してみましょう。
アサガオの花粉は直径約100μm(0.1mm)の球状で、表面はギザギザしているのがわかります。
花粉だけをスライドガラスにのせて、もう少し詳しく表面のギザギザを観察してみましょう。暗視野照明に側射照明を取り入れた自作照明機器を用い、SEM写真にように凹凸を強調してみました。
表面のギザギザの様子がより詳しくわかりますね。このように光学顕微鏡でも照明を工夫することで、走査型電子顕微鏡(SEM)のような表面の凹凸を強調した観察像を得ることが可能です。皆さんもぜひトライしてみてください。
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