白ネギの表皮細胞を顕微鏡観察

身近なもの

以前、タマネギの表皮細胞を観察したことがありました。他のネギも同じように見えるのか、今回白ネギについて顕微鏡観察を行いましたので紹介します。

タマネギの表皮細胞を顕微鏡観察
中学の理科の時間に習いますが、ふだん食べているタマネギの白い部分の1枚1枚を「りん葉」といいます。今回は、タマネギのりん葉の表皮細胞の構造を顕微鏡観察してみましょう。タマネギのりん葉の裏側にある「薄皮」をピンセットではぎ取り、カッターナイフ...

タマネギの表皮細胞の観察の時と同様に、白ネギの白い葉の部分(同心円状に幾重にも層になっている)部分の一層を、はさみ等を用いて1cm角位のサイズにカットします。カットした葉の裏側にくっついている透明な薄皮をピンセットで採取します。

採取した薄皮に、染色液(酢酸オルセイン)を1~2滴たらし、柄つき針(なければ竹串で代用可)を用いて、薄皮を広げながら染色液をまんべんなく行きわたらせます。数分間静置した後、流水で余分な染色液をかるく除去します。

染色後の薄皮をスライドガラス上にのせ、水を1滴たらし、カバーガラスをかけて低倍率から観察していきます。

(もし薄皮がスライドガラス上でくるまってしまった場合は、少し多めの水をたらしながら柄つき針等を用いて薄皮を広げ、そのあとにカバーガラスをかけましょう)

対物レンズ4倍で観察したのがこちら↓

白ネギの表皮細胞(対物4倍)酢酸オルセイン染色

染まり具合はちょうどよさそうです!さらに倍率を上げてみましょう。

白ネギの表皮細胞(対物10倍)酢酸オルセイン染色

以前観察したタマネギの表皮細胞↓と比べると細胞の形はかなり長細いように思われます。白ネギはタマネギと比べて長細いので、細胞も長細いのでしょうか。

(参考)タマネギの表皮細胞。対物40倍で観察

同じ対物レンズ40倍で比較すると、違いが分かりやすいです。

白ネギの表皮細胞(対物40倍)酢酸オルセイン染色

酢酸オルセインで染色すると、核がきれいに赤く染まっています。

酢酸オルセインは塩基性染色液の一種で、染色液の中に陽イオン(プラスの電荷)を持つ赤色の色素が含まれています。一方、細胞の核にはDNAやRNAが含まれており、これらは陰イオン(マイナスの電荷)の性質を持つために、プラスの性質をもった色素がDNAやRNAに引き寄せられて核が赤く染まっていくのです。

このような性質をもった染色液は、酢酸オルセイン以外にもたくさんあり、必要に応じて使い分けられています。

顕微鏡観察に使用される染色液
顕微鏡観察したいサンプルの特定部位に色を付けて見やすくするために使用する、色素が含まれた液体のことを「染色液」といいます。染色液の種類によって色や、色がつく部位が異なるため、何を観察したいかによって染色液をうまく使い分けることが大切です。こ...

染色液の種類を変えて、どのような染まり方になるか色々検討してみるのも面白いかもしれませんね。

 

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