マグロの横紋筋を顕微鏡観察しましょう。
前回、シーチキン*の缶詰に使われている、「カツオ」の横紋筋を顕微鏡観察しました。今回は、きはだまぐろのフレークが使用されている缶詰を入手しましたので、「マグロ」についても同様に横紋筋が観察できるかトライしてみます。

*はごろもフーズ(株)の登録商標
前回同様に、料理に使用した後に缶の底にわずかに残ったマグロのフレークを顕微鏡観察に使用します。
今回は油漬けでなく水煮だったので中性洗剤でフレークを洗浄する前処理工程を省き、フレークをそのままスライドガラスの上に載せます。
上からスポイドで水を1滴垂らし、カバーガラスをかけて低倍率から観察していきます。
対物10倍で観察したのがこちら。

マグロの横紋筋(対物10倍)
縞模様がうっすらと確認できますが、細かいところはあまり見えないです。さらに倍率を上げてみましょう。

マグロの横紋筋(対物40倍)
縞模様が見えますね。
更に見えやすくするため、染色液(ゲンヂアナバイオレット)で染色します。マグロのフレークを水で薄めた染色液中に2~3分浸漬、水で軽くすすいだ後にスライドガラス上に載せ、無染色の時と同様にカバーガラスをかけて低倍率から観察します。

マグロの横紋筋(対物10倍)ゲンヂアナバイオレット染色
よく染まっています。さらに倍率を上げて観察してみましょう。対物40倍で観察したのがこちら。

マグロの横紋筋(対物40倍)ゲンヂアナバイオレットで染色
縞模様が無染色時よりも更にはっきりと確認できるようになりました。
上の写真では、画像の圧縮の関係であまり見えないように感じるかもしれませんが、圧縮前の写真を拡大すると比較的細かいところまで見えているのがわかります。

マグロの横紋筋(対物40倍)写真の一部を拡大。
マグロもカツオと同様に、横紋筋の縞模様を観察することができました。
今回、染色液を使用することで見え方が改善し、細かい部分の観察が容易になることがわかりました。
染色液の種類や染色条件(染色時間、濃度等)を最適化することで、さらに見え方を改善できる可能性があります。皆さんもぜひトライしてみてくださいね。

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