春ですね。
暖かくなってきて、あちこちで花が咲いています。
こんな時は春の花の花粉を採取し、顕微鏡観察しましょう。

さくら(ソメイヨシノ)の花粉を顕微鏡観察
京都の桜めぐりのついでに、桜(ソメイヨシノ)の花粉を採取。醍醐寺岡崎疏水山科疏水※桜の花粉は、道端に落ちていた桜の花から回収しました。まずはおしべ全体を観察します。おしべのような比較的大きなサンプルの表面状態を観察するには実体顕微鏡がベター...
カーネーションの花粉
カーネーションの葯(やく)を採取し、顕微鏡観察します。
LED懐中電灯を用いて葯の斜め上から光を当て、まずは反射光を観察します。

カーネーションの葯(60倍)落射照明法(側射光)
球状の花粉がびっしりと付着しています。さらに倍率を上げてみましょう。

カーネーションの花粉(150倍)
花粉どうしがくっついているように見えます。カーネーションの花粉は粘着性があるのでしょうか。
さらに倍率を上げてみましょう。

カーネーションの花粉(600倍)透過光で観察
カバーガラスで軽く押さえながらほぐしても花粉どうしはくっついているので、カーネーションの花粉は粘着性がありそうです(推測の域を出ないので、さらなる検証が必要ですが)。
ガーベラの花粉
ガーベラの花粉を顕微鏡観察しましょう。葯をピンセットを用いてスライドガラス上に擦り付け、花粉を採取します。得られた花粉に斜め上からLED懐中電灯を用いて光を当て、反射光を観察します。

ガーベラの花粉(60倍)落射照明法(側射光)
花粉が凝集しているので、カバーガラスをかけてガラスの重みで花粉の塊を軽くほぐします。

ガーベラの花粉(60倍)透過光
ガラスの重みだけで花粉の塊はほぐれ、バラバラになりました。

ガーベラの花粉(150倍)
もう少し倍率をあげてみましょう。

ガーベラの花粉(600倍)
前に見たカーネーションの花粉とは異なり、細長い形をしています。
花の種類によって花粉の形状もさまざまですね。機会があればさらに他の花も観察していこうと思います。花粉の形から花(植物)を分類してみても面白いかもしれませんね。
コメント