出芽酵母を顕微鏡観察(ドライイースト)

酵母(イースト)

 

前回、ドライイースト(パン酵母)の赤サフを顕微鏡観察しました。

ドライイースト(パン酵母)を顕微鏡観察
パンの醗酵などに使用するドライイースト(乾燥パン酵母)を顕微鏡観察してみました。 今回の観察サンプルは、管理人がホームベーカリーで愛用している赤サフです。 糖分の少ない低糖パンを作るのに適したドライイーストです。 管理人は低糖質ダイエットを...

その際、酵母が出芽している様子をみることができなかったため、
今回あらためて出芽状態の観察にトライしてみます。

ドライイーストは前回同様に赤サフを使用しました。

(左)砂糖水 (右)ドライイースト顆粒 (手前)プレパラート上のドライイースト。水の代わりに砂糖水を滴下し観察。

薄い砂糖水(耳かき1杯程度の上白糖をスプーン1杯の水に溶かしたもの)をドライイースト顆粒上に滴下、30℃位の温度下で15分ほど静置しました。

この後、カバーガラスをかけて250倍で観察。

パン酵母(ドライイースト) 250倍

ぱっと見たところ、酵母が小さいため250倍では出芽状態がよくわかりません。

倍率を1000倍まで上げてみましょう。

パン酵母(ドライイースト)1000倍。矢印の先に出芽酵母が確認できる。

1000倍まで拡大すると、酵母の形状を観察しやすくなりました。

酵母の形状をひとつひとつ見ていくと、ところどころで赤矢印で示したような、通常の大きさの酵母から小さな酵母が生まれている(出芽している)様子が確認できます。

視野を変えてみましょう。同様に出芽中の酵母を赤矢印で示しました。

初期段階のごく小さなものから、かなり大きく成長したものまで、さまざまな出芽状態を確認できます。

今回、水を砂糖水に変えて栄養を供給することで、前回見られなかった酵母の出芽を観察することができました。

砂糖水などの栄養源の種類や濃度、温度、時間の条件を最適化することで、さらに出芽を促進できると思います。

自由研究のネタなどにいかがでしょうか。

 

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