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小学生向け顕微鏡 (2) 小学校高学年におすすめの生物顕微鏡

顕微鏡の基礎知識

前回に続いて「小学生におすすめの顕微鏡」を紹介します。第2回目は、小学校高学年におすすめの顕微鏡です。

今回は基本性能(対物レンズ、架台や焦準装置)がしっかりした生物顕微鏡を選定しました。

小学生向けの顕微鏡としては、理科の授業で使うような(接眼レンズが1つ付いた)単眼顕微鏡が主流ですが、予算が許せば双眼タイプ(もしくは三眼タイプ)の顕微鏡をおすすめします。単眼よりも双眼の方が断然観察しやすいです。また、カメラポートが付いた三眼タイプなら、観察しながらの写真撮影も可能です。

 

800‐Ultimate (新日本通商)

昭和29年創業の光学機器メーカー「新日本通商」の代表的な顕微鏡。中国の工場で製造したものを輸入、国内の顕微鏡工場で一台一台検査・調整しており品質が高められている。

http://www.shin-nihon.com/products/800ul.htm

・対物レンズ(4倍、10倍、40倍)
  ハイグレードアクロマート対物レンズ採用。
・接眼レンズ(WF10倍、WF20倍)
広視野タイプの接眼レンズ。
・調光装置付き白色LED照明
  電池式で持ち運び容易。

 

 

SW200DL (SWIFT Optical)

米国の老舗光学機器メーカー。中国の工場で製造。
SW200
SW200

 

SW380B, SW380T (Swift Optical)

SW380T(筆者所有)

380Bは双眼仕様。380Tは三眼仕様で、カメラポート付属。

・対物レンズ(4倍、10倍、40倍)
DIN規格アクロマート対物レンズ
・接眼レンズ(WF10倍、WF25倍)
広視野タイプの接眼レンズ(各2個付属)
・白色LED照明(1W、連続調光
・一軸式粗微動焦準ハンドル(微動最小目盛2µm)
・NA1.25アッベコンデンサー(高さ調節可能)
・コンデンサー虹彩絞り
・フィルターホルダー
・メカニカルステージ

実習/研究用グレードの顕微鏡。高コストパフォーマンス。

コメント

  1. マキノマンタロウ より:

    SW380B, SW380T (Swift Optical)の接眼レンズは「接眼ミクロメータ」が組み込み不可能と聞いてますが?
    これでは視野内で対象物のサイズを確認できないことになります。
    こんな仕様でいいのでしょうか疑問です。

    • 管理人 より:

      貴重なご意見ありがとうございます。

      ご指摘の通り、SW380付属の接眼レンズは接眼ミクロメーターの組み込みはできないようですが、対象物のサイズ確認は後述の方法で可能です。
      (費用は発生しますが、比較的リーズナブルだと思います)

      実際に使用してみて私の知る限り、この価格でこのスペックの生物顕微鏡はあまり見当たらなかったため、こちらの仕様でおすすめさせていただきました。

      SW380の接眼レンズはDIN規格(接眼レンズの鏡筒スリーブ挿入部23.2㎜)ということですので、後付けになりますが、接眼レンズ径の合うDIN規格のミクロメーター搭載可能な接眼レンズ(ネットで数千円~販売)を別途購入すれば接眼ミクロメーター対応となります。

      ただ、ミクロメーターを実際に観察時に使用するのはかなり面倒なので、できれば顕微鏡カメラの計測機能を活用されることをおすすめします。
      (最近は顕微鏡カメラも入門機なら驚くほど低価格で入手可能になってきました)

      以上、よろしくお願いします。

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