秋になってサツマイモがわが家の食卓に並ぶことが多くなりました。
サツマイモは焼き芋にしてそのまま食べても勿論美味しいですが、みそ汁に入れても、てんぷらにしても、さつまいもごはんにしても程よい甘みとほくほくした食感が最高ですね。また、パンに入れても、ペーストにしてスイーツの素材にしても美味しいし、、、サツマイモ大好物です!
話が逸れました。今回もジャガイモやヤマイモ同様、細胞内のデンプンの直接観察にトライしてみましょう。
まず、サツマイモのかけらを準備します。
安全カミソリで、サツマイモの端を軽く削り、薄片を作成します。
薄片をスライドガラスにのせ、その上にヨウ素液(もしくはヨード系のうがい薬)を滴下し、数分間静置します。
余分なうがい薬をキッチンペーパー等で吸い取り、カバーガラスをかけてまずは250倍で観察します。
サツマイモの細胞が見えてきました。一つ一つの細胞は100μm(=0.1mm)以下でとても小さいです。
写真左上がサツマイモの表層側になり、赤紫色に染まっている部分が、表層の皮の細胞になります。写真右下半分に青い小さなつぶつぶが見えますが、これがヨウ素液によって染色されたデンプンです。
デンプンの部分を1000倍まで拡大してみましょう。
透明な細胞壁に囲まれた一つの細胞の中に、いくつものデンプンの粒が入っているのが確認できます。視野を変えて、さらに観察を進めてみましょう。
デンプンのサイズは大小さまざまであることが分かりました。
サツマイモが成長してさらに大きくなると、小さい粒のデンプンは大きくなっていくと推測していますが、みなさんいかが思われますでしょうか。
今回の観察に用いたサツマイモはやや小ぶりのものだったので、これよりもっと大きなサツマイモを観察した場合、細胞内のデンプンの数や大きさはどう異なっているのか、また機会があれば見比べてみたいと思います。
コメント