食塩の結晶を顕微鏡観察してみましょう。
まず、飽和食塩水を準備します。
ぬるま湯が入った耐熱のガラス容器に、食塩を少しずつかき混ぜながら加えていきます。食塩がこれ以上溶けなくなったら飽和食塩水の出来上がりです。
目安としては100mlのぬるま湯に食塩40gを加えると、容器の底に食塩が溶けきらずに少し残った状態になります。
上記手順で準備した飽和食塩水をスポイドでスライドガラス上に1滴たらし、1日程度静置して水が乾燥したら顕微鏡で観察します。
立方体や直方体形状の食塩の結晶が析出していることが顕微鏡観察でわかりました。薄い板状やピラミッド形状の結晶も至る所で確認できます。
暗視野で観察すると透明感が強調されてきれいに見えます。こちらは食塩の結晶のイメージとしておなじみの、ピラミッド型の「トレミー塩」ですね。
このように、キッチンにある食塩を一旦溶かして再結晶させることで簡単に美しい塩の結晶を作ることができます。
再結晶の条件(温度や乾燥速度など)を変えることで、析出する結晶の形や大きさがどう変わるのか、調べてみるのも面白いと思います。自由研究のネタにいかがでしょうか。
今回は乾燥後の結晶を観察しましたが、次回は、蒸発により食塩の結晶が徐々に析出していく様子を観察してみようと思います。
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