池の水に棲む微生物を顕微鏡観察してみましょう。
池の水を採取し、広口の容器に移します。しばらくすると容器の底の方に沈殿物がたまってきますので、スポイドを使って沈殿物を周囲の水と一緒に吸い上げます。
スライドガラスの上に1-2滴たらし、カバーガラスをかけてまずは低倍率(60倍)で観察します。
「沈殿物」は、小さな粒状、糸状、球状等、さまざまな形状をしています。もう少し倍率をあげて観察してみましょう。
小さな粒状の物体も丸く、球状ですね。照明を暗視野照明に変えて観察してみます。
明視野では黒っぽい塊に見えていたものは、小さな粒の集合体であることがわかりました。また、直径80μm位の球状の物体は、口が開いた形をしています。
視野を変えてみても、結構な頻度で遭遇します。まるで宇宙空間を彷徨う宇宙船のようですね。
明視野照明に戻します。宇宙船のように見えたこの物体は、有殻アメーバ(testate amoeba)のようです。
殻の中に藍藻類(Cyanobacteria)のような微生物を多数確認できます。殻の底の方も見てみましょう。
このたくさんの藍藻や珪藻類は、アメーバに捕食されたのでしょうか?それとも共生しているのでしょうか?
久々に池の水を観察しました。観察できる微生物(プランクトン)の種類は採取する地域、場所、季節等により異なるため、毎回どんなプランクトンに出会えるのか、ワクワクしながら観察をすすめています。
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